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猿二、夢から現実へ

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第2回 PPT地球一周の船旅派遣プロジェクト

派遣者代表 猿谷武史(当時25歳)体験記録

地球一周へ興味を抱く

僕は地球一周という言葉を知っても、全く興味を抱かなかった。旅行などは好きだが、
現実主義者のぼくは、「地球一周」という非現実的な言葉に頭が全く反応しなかった。
しかし、あることがキッカケで180度考えが変わり始めた。

それは、このプロジェクトを知った僕の友人が、地球一周の選考に参加することを決め
たことから始る。そのとき僕は、友達が地球一周なんてすごいなぁ!!!もし選ばれた
らマジであいつ地球一周しちゃうんだ!いいな〜。と、自分のごく身近に、地球一周を
感じ始め、そこから少しずつ、自分も挑戦すれば、もしかしたら地球一周にいけるのでは?
と、自身と地球一周を照らし合わせた。これが転機となる。

地球一周への難関

現実的に地球一周へ行くとなると、多くの難関をクリアしなければならない。
それは人によって様々だが、大雑把に書くと、僕には以下のような壁があった。

1、3ヶ月、仕事を休めるか?

2、彼女と同棲しているが許してくれるか?

3、エッセイなど、書いた事がない

4、帰国後、中学校で講演?

5、英語が全く話せない

6、極度の人見知り

7、船酔いは大丈夫?

8、お金

プロフィールで書いたとおり、僕はろくに学校に行かず、遊びまわっていた。このプロ
ジェクトは多摩市民から1人選ばれ、市民・行政・企業から支援を受け、帰国後は中学
校・公民館などで、講演を開かなければいけないという条件があった。
僕が参加するには、完全に場違いだった。

そして、地球一周に参加する条件の1つ「エッセイ提出」すら、勉強をしていない僕には
難関の1つだった。仕事や彼女や帰国後の講演や船酔い。そのすべては、選考に選ばれて
からの事で、今は何も考えず、まずはエッセイだけでも書こう!とパソコンに向かう。
しかし書き始めから手が動かない。この時点で「やっぱ俺には無理か」と少し地球一周へ
の熱が冷める。

エッセイ提出締め切り日。ここで手を動かさなければ、ただそれだけで、プレッシャー
もなくなり、面倒な事も考えず、今までどうりの生活に戻れる。それは簡単な事だ。 
しかし、逃げるのは嫌だ。極地に追い込まれた僕は、ここでやっと手が動き出す。  
一度も手を休めず、ひたすら書きたいことを書いた。するとA4用紙7枚になってしまっ
た。エッセイの条件は1200文字。だいたいA4用紙1枚ほど。7枚の文章を1枚にし
なければいけない。
PM11:55分。締め切り5分前にA4用紙2枚を送信した。文字数の基準には違反してい
るが、これ以上短くした文章のほうが、その違反よりもマイナスになると判断した。 

この「エッセイを書いた」という現実だけでも、僕にとっては大きな前進で挑戦だった。
実際に地球一周にチャレンジしたという過程だけでも、満足して晴れ晴れした気分だった。

地球一周が現実へ

ここからは早かった。仕事・彼女・英語・船酔い・人見知りなど、どう転んでもマイナスが
プラスになると、考えが変わっていた。まずはやってみる!と。決めるのは自分。
ここに書ききれないほど、様々な人間ドラマを経て、幸い、会社・彼女も応援してくれ、
良い旅立ちを迎えることができた。

2005年地球一周を知り、それを現実にしたプロセスだけでも、非常に良い経験となった。

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