2005年8月29日
PEACE BOAT 地球一周の船旅 102日目
LATITUDE(緯度)35°−01"N LONG TITUDE (経度)143°−03"E
SEA(波の状態)穏やか NEXT POOT(次寄港地)YOKOHAMA
天候 晴れ 気温28℃ 海水温22℃
明日は横浜港に着岸する。地球一周の船旅の最終章だ。あっというまの3ヶ月。日本に入
り、一気に気温が上昇し、蒸し暑い。その息苦しい風を体で感じ、東京の生活を思い出す。
ここにくると、船旅での様々な記憶がすごい速さで頭をよぎる。貴重な体験。
地球一周の船旅!その言葉だけでスケールが大きく、ぼくには縁のない世界だった。
しかし、現在は船に乗り地球一周終盤まで来ている。
103日間の地球一周。その言葉だけ聞くと、まるで世界を旅するような印象を受けるが、
70日間は閉鎖された船上生活。この環境の中で、初めてであった乗船者同士が自主的に
コミュニティーを1から作り上げる。サッカー、バスケットボール、ヒップホップダンス、
和太鼓、囲碁、将棋、日本舞踊、社交ダンス、英語教室、写真教室、漫才、パソコン教室、
演歌・・・その他。各自、得意な人が企画を立ち上げる。
たとえば、「バスケしませんか?初心者歓迎!」、「B型集まれ!」など。その呼びかけに
興味を抱いた人が、企画に参加して、1つのグループになる。
お酒が好きな人は、バーで顔を会わせる事が多くなり仲良くなる。タバコを吸う人は、喫煙
所で会い、仲良くなる。小さいところでは、同部屋のグループ。
まずは何かの共通点から1つのグループができるのだ。
時間が経つにつれ、異なったグループ同士が仲良くなり、知り合い輪が広がる。
これは、どの場所、どこ国にいても同じだ。世界の縮図だ。
そんな貴重な経験を実際に感じることができた。
家族・彼女・友人を、優しくそして大切にするだろう。
辛いことも、楽しいことも、共有して生きていきたい。
それを共有することによって、人生という年月が刻まれる。
今まで、大切にしていなかったつもりはないが、日本の社会は流れが強い。その流れに乗り遅
れたり、はみだしたりすることが怖く、流れに身を任せてしまいがちになる。毎日が忙しく、
働いては寝る生活。ああしたい。こうしたい。あれがほしい。たまの休みに一泊二日の旅行。
このような生活を続けていると、真剣に悩み、真剣に考える時間が失われていたのだ。
そんな社会で生きているうちに、一番大事なこと。”思いやり”を削り取られていた。将来が
不安になり、何年先、何十年先の事を考えてしまう。それも大切なことだが、
今を考え、今を生きるほうがもっと大切だ。
そして、人を思いやる心が大切だ。ぼくが彼女を思いやり。彼女も親友を思いやる。彼女の親友
が家族や彼氏を思いやる。そんな流れが大切だと思う。この流れには、流されてよいと思う。
すべての生き物への思いやりを持つことが大切だと思う。
それが共存であり、それが平和に近づく第一歩だと思う。
各国でぼくが困っていると、助けてくれた現地の人々が多くいた。彼らがいなければ、僕の船旅
は終了していたかもしれない。
ぼくはが船に乗る前だったら、言葉が通じないことや、違う国の人と交流したことがない事を理
由に、困っている彼らを見ても、素通りしていただろう。しかし、この旅で言葉の通じないぼく
に対し、現地の人々は道案内や電車などのチケットの買い方をジェスチャーを使って一生懸命教
えてくれた。彼らは親身になって、ぼくを「助けてあげたい」という気持ちが、言葉が通じない
会話のなかで、ぼくの心には「ズッシリ」と伝わってきた。
そんな彼らが、日本で困っているときは、進んで声をかけるだろう。
すべてにおいて、助け合う気持ち、思いやる気持ちが大切なことを、深く思う。
地球一周の船旅に乗船した1000人。皆、船に乗るために、様々な思い、困難があっただろう。
それを乗り越えた1000人が、49回クルーズに乗船し出会った。
1000人のなかで、ぼくが出会った人数は少ないが、49回クルーズにぼくと彼らが乗船し、
出合った事は本当に奇跡的だ。その彼らと共有した空間は、ぼくの人生においての宝である。
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